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□ かしこい住宅購入のイロハ ~その8~
「住宅購入を機に家計の再確認をする」
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住宅購入時・購入後の家計で
現状の支出を再確認して、
見直しや改善をすることができれば、
その分を住宅ローンの返済に充てたり、
繰上返済のための準備をすることもできます。
家計の中の大きな支出として、
「住宅費(住宅ローン)」
「教育資金」
「退職後生活費」
「生命保険」
の4つがよく挙げられます。
普段のご相談・お話の中では、
上の4つのうち、
「教育資金」と「退職後生活費」については、
「将来必要となるので時間をかけて準備するお金」、
「住宅費」と「生命保険」については、
「方法によっては支出を抑えられるお金」
という区別をしてお話をしています。
「子どもには好きなことをやらせてあげたい」
「退職後も楽しい生活を送りたい」
と考える方がほとんどだと思いますので、
教育資金や退職後の生活費は、
できるだけ準備をしておくことに
越したことは無いと思います。
それに対して、
住宅費(住宅ローン)と生命保険は、
日々の生活のうえで必要なものですが、
支出を抑えることができれば嬉しい
「コスト」になりますので、
ここの部分を
再確認・見直しをすることによって、
長い目で見れば、
家計の支出を大きく抑えられることに
なるかもしれません。
住宅ローンついては、
頭金の考え方や返済計画について、
前回までのお話でお伝えしましたが、
生命保険については苦い思い出がありますので、
わたくし事ではありますが、
ここで少しお伝えしたいと思います。
生命保険に加入をしたのは、
就職をした23歳のときです。
職場に来たセールスレディのおばちゃんに、
「貯金にもなるし入っておきなさい」
と言われて加入をした保険に
約10年間、
毎月約1.5万円の保険料を払い、
途中で契約も切り替えながら
(いわゆる「転換」です。当時は知識がありませんでした)
続けていました。
ある時、
(そういえばおばちゃんが「貯金にもなるし」
と言ってたなぁ。いくら位貯まってるのかな)
と思い連絡をしたのですが、
すでに保険の仕事を辞めていたらしく、
連絡がつきませんでした。
仕方なく保険会社に連絡をして確認をしたところ、
貯まっているお金(解約返戻金)は「23万円」
ということでした。
少なくとも180万円以上は払ったのですが、
貯まっているお金はその1/10程度でした。
今でこそ当時加入していた保険のしくみはわかるのですが、
その時はショックというか、
だまされたという気持ちが湧きでてきました。
ハンコを押した時点で自己責任だと言われればそれまでですが、
何とも言いようがない気持ちになったことを今でも覚えています。
保険というものは、
万が一亡くなった時のこと、
病気やケガで働けなくなった時のことなどを考えると、
生活をするうえで必要なものですが、
加入の仕方によっては毒にもなるものだと思っています。
私のように、
毎月1.5万円を30年払ったら540万円、
40年払ったら720万円、
結構な金額を保険に払うことになります。
それに対して、
加入している保険の「価値」は、
いくらなのかを、
住宅を購入する機会に再確認をしてみてください。
保険は、「安ければ良い」「高いからダメ」
というものではなく、
「総額でいくら払って、最終的に何が残るか」
ということがチェックするポイントの一つです。
目先の保険料の安さ・高さに惑わされずに、
今のご自身・ご家族に合った保険に加入することで、
この先の支出も抑えられるのではないでしょうか。
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