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今年から始まった「セルフメディケーション税制」【FP花園メルマガ】<2017年10月11日号>

2017/10/11  【メルマガ一覧へ戻る

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□ 今年から始まった「セルフメディケーション税制」

 


こんにちは、FP花園の澤田です。

 

今年の1月から比較的生活に身近で、
多くの方が利用できそうな新しい税制が
始まりました。

 


従来からある「医療費控除」は
ご存知だと思いますが、

 

この控除の特例として、通称

 

「セルフメディケーション税制」

 

が新しく創設されました。

 


今回はこの特例の概要ともに、

 

この特例が創設された
背景などについても
お伝えしていきます。

 


■「セルフメディケーション税制」の概要

 

正式名称は、

 

「特定一般用医薬品等購入費を支払ったとき
(医療費控除の特例)」

 

となっていて(国税庁HPより)、

 


「適切な健康管理の下で
医療用医薬品からの代替を進める観点から、

 

健康の維持増進及び疾病の予防への
取組として一定の取組(※1)を行う個人が、

 

平成29年1月1日から平成33年12月31日までの間に、

 

自己又は自己と生計を一にする配偶者その他の親族に
係る一定のスイッチOTC医薬品(※2)の購入の対価を
支払った場合において、

 

その年中に支払ったその対価の額の合計額が
1万2千円を超えるときは、

 

その超える部分の金額
(その金額が8万8千円を超える場合には、8万8千円)
について、

 

その年分の総所得金額等から控除する。」

 

制度となっています(厚生労働省HPより)。

 


「※1の取組」を行っている人と配偶者、
その他生計を一にしている親族にかかった
「※2の医薬品」の購入費用のうち、

 

12,000円を超える金額については、
88,000円を上限に所得控除ができるという制度です。

 


「※1」の取組とは、

 

「特定健康診査、予防接種、定期健康診断、健康診査、がん検診」

 

が該当し、会社員・公務員の方であれば
毎年の健康診断を受けていると思いますので
この条件を満たすことになります。

 


「※2の医薬品」は

 

「スイッチOTC医薬品」

 

と呼ばれ、
医療用から転用された医薬品が該当し、

 

ドラッグストア等で販売されています。

 


一例としては、

 

かぜ薬や胃腸薬、鼻炎用の薬、
水虫・たむし用の薬や肩こり・腰痛・関節痛の貼付薬

 

等が該当します。

 


本人や家族が同じ年に買った

このような薬代の合計が12,000円を超えた場合、

 

その金額については
88,000円まで所得控除ができる特例となります。

 


従来からある医療費控除は
一定の計算のもと、

 

「10万円または総所得金額の5%」

 

を超えた金額が所得控除となりますので、

 


これよりも利用しやすい

特例となっています。

 


では、どのような医薬品が
「スイッチOTC医薬品」
に該当するのでしょうか?

 


こちらについては

 

ドラッグストアなどでもらう
レシートなどに記載されていますので、

 

ご自身で該当するかを調べる必要はありません。

 


こちらを確定申告の時に
提出することになりますので、

 

この制度を利用したい場合には
捨てずに保管をして置く必要があります。

 


ちなみに従来の医療費控除との
併用はできませんので、

 

どちらの控除を利用したほうが良いのか、
事前に確認をしたうえで申告をしたほうが良いです。

 


この制度の概要や詳細については、

 

下記のサイトにわかりやすく
まとめられていますので、

 

ご興味がある場合には
ご覧になってみてください。

 


・日本一般用医薬品連合会
 知ってトクするセルフメディケーション税制
https://www.jfsmi.jp/lp/tax/

 


では、従来の医療費控除があるのに、
どうしてこのような特例ができたのか?

 


理由の一つには、
「医療費の増加による財政の圧迫」
が挙げられます。

 


「一定額以上の薬代がかかったら
所得控除が受けられますので、

 

軽度な病気や体調不良などについては、

 

病院に行く前に
ご自身で治療・予防をしてください。」

 


ということでしょうか。

 


この特例を利用することで、

 

個人は所得控除が受けられ、
国は医療費の抑制が図れるという
構図になっています。

 


病気に対する予防を行ったり、
重病になる前に様々なケアを行うことは

 

健康促進にもつながり、

あわせて税制のメリットも受けられますので、

 

ご自身やご家族の体のケアについて
あらためてお考えになってはいかがでしょうか。

 

 

 

 

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