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おはようございます、宮本です。
突然ですがみなさんは、遠泳をしたことがありますか?
私は学生時代水泳部だったので、毎年の夏合宿では
恒例行事でした。
ある年の夏合宿は島で行ったのですが、
浜辺からある一定の距離のある沖まで出ていくと、
そこから遠方の陸を見るといくら泳いでも
ちっとも進んでいるように見えません。
これは潮の流れに乗ってしまい、流されて
しまっているからです。
この潮の流れに焦って流されまいと思ってがむしゃらに
一生懸命に泳いでいると体力を消耗してしまいます。
この潮の流れの話は、海に限らず、社会や世の中にも
潮流があるということを知っていればライフプランも
設計しやすくなると思います。
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これからも日本で生きていく人への潮流の話
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ライフプランに潮流って関係あるの?
と、このメルマガを読んでいる大半の人は
思うかもしれませんね。
もちろんここで言う潮流というのは、
海の潮の流れではなく日本で生きていく上での
社会の流れの話になります。
日本の今後の社会の流れなんてどうやってわかるの?
かといえば、
これまでの日本の人口数位から想像することができます。
厚生労働省が毎年出しているレポートで
「人口動態統計の年間推移」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei19/dl/2019suikei.pdf
というものがあります。
ここには、前年の
・出生
・死亡
・自然増減
・死産
・婚姻
・離婚
の数字から、
過去の数字(昭和22年)からのデータが載っています。
例えば令和1年(2019年)の出生数(推計数)は
864,000人となっており当初の出生数の予想では
80万代になるのは2021年を予想していたものが、
2年も早く前倒しになったそうです。
ちなみにこのレポートは全6ページのものであり、
グラフや表もあり見た目にも分かりやすく書かれています。
グラフを見ると
死亡数は右肩上がり
出生数は右肩下がり
婚姻数も微減で右肩下がり
となっています。
死亡数はこれからまだまだ増えていくことが
高い確率で想像できます。
その理由はこれまで日本経済を牽引してきた
団塊の世代(昭和22年~24年)の人たちは
年齢でいうと今は72歳~70歳ですが、
このゾーンの人口ボリュームは大きく
男性であればあと10年もすると今の
平均寿命以上の年齢になるからです。
そうなると必然的に死亡者数は増えていくことになり、
日本は多死社会に入ることになります。
日本の近未来を予想した本では、
2039年には死亡者数がピークを迎え火葬場が
足りなくなると予想しています。
今の日本の年金制度は世代間扶養という考えのもと
成り立っていますが生まれてくる子供の数は
減っていることから、将来の担い手になる人が
減ることを意味します。
この世代間扶養という考え方自体は良いものであっても
早晩制度が維持できなくなるのは想像に難しくありません。
こうした人口の推移から、
日本の潮流を読み取っている国は私たちに
サインを送っています。
年金2,000万円問題が出てから、自分で準備する積立NISAや
iDeCoなどが脚光を浴びていますがこれは、国が税制の
優遇制度を作ってあげるから、あとは自分たちで
準備するかしないかは本人次第と暗に言って
いるように私には思えます。
健康保険の保険料も上がっていますが、
今では現役世代の自己負担率は3割で当たり前のように
なっていますが、平成15年3月までは2割負担、
さらにその前の昭和58年1月までは
1割負担という時代がありました。
こうやって見てみると、今までは保険料を上げたり、
自己負担率を上げてしのいできましたが
そろそろ根本的に年金や健康保険などの
そのものの見直しがされると個人的には予想しています。
潮流は個人の努力では流れを変える事はできないですよね。
遠泳の時の話に戻りますが、潮の流れで前に進まない人は
フィン(足ひれ)を付けて泳ぐことで
遠泳を乗り切った人間もいました。
定年まで勤めあげて、あとは退職金と年金で悠々自適な
生活を誰もが叶えられるものでは無くなっているのだとしても、
今後も日本で生きていくことを前提とするのであれば
進むためのフィンの代わりになるのは何なのか?
働く期間を延ばすのが、たくわえを準備していくのか、
それとも両方をするのかこうしたことを今から考え、
そして少しからでも実行に移すことが重要だと思います。
余談ですが、昔私が中学生のころにお世話になった
大学生の家庭教師の先生がいました。
あまり出来のいい生徒ではなかったので、
先生には苦労だったと思います。
その先生が私に言ったことで今でも忘れられない言葉があります。
「疲れた日でもテキストなら1ページだけ、
問題集なら1問だけやってごらん。
もしかしたら、
そこから気が乗って数ページ進むかもしれないし、
仮に1ページで終わったとしても、
それは間違いなく前進しているんだよ」
この言葉を聞いて、すごく楽になった自分がいました。
この話は今50歳の私でも、「ちょと疲れたな~」と思ったときに、
そのころの中学生の自分を思い出して
奮起させられるパワーワードです。
ちなみに、この話に出てきた私の家庭教師をしてくれた
先生ですが先日パブリックサーチをしたら
有名な企業の役員になっていました。
物静かな方でしたが、
社会に出てもこつこつ努力されていたんですね。
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